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劇場鑑賞映画短評。最近のツイートを一部修正・加筆して引用。


『さや侍』★★

この映画のための雇われ俳優である野見さんだからこそ、これほど主体性の感じられない主人公でも受け入れられやすいのだけれども、失意の侍にペーソスを漂わせれば観客の涙を誘えるのだろうか。安直な情感操作はいらない。間口を広げた結果とはいえ、観客はそれほど単純ではない。


『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』★★★★★
『キック・アス』の監督だから期待して見たが、とりわけ脚本面においてはシリーズ最高傑作。ナチ狩りから始まったチャールズとエリックの邂逅、能力者のリクルーティングに強化訓練、圧倒的な絶望感に酔うCIA襲撃、そしてキューバ危機に絡めた演出など見所たくさん。チャールズとエリックの友情を理想が別つまでのぎりぎりのせめぎ合いに胸熱。


『ジュリエットからの手紙』★★★★
ファンタスティック!陰鬱や辛気臭さから遠く距離を置いて、たまにはこんな、天井知らずのハッピーエンドに酔いしれるのもイイ。ありえないけど、あるんじゃないか、って思いたくなる。イタリア地方の風景、そしてアマンダの豊かな胸も目の保養に(笑)。


『ミスター・ノーバディ』★★★★★
アウトフレームはあの『バタフライ・エフェクト』を想起させるが、着地点がすばらしい。構造は複雑でも投げかけるメッセージが直球で素直に感動。こういうのに弱い






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 ユニフランスがはじめてのフランスのオンライン映画祭”マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル”を1月29日まで開催中です。http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/

 自分はこれまで各地の映画祭でボランティアとして参加したり上映作品の選定に携わったりしたことがありますが、秀作にも関わらず上映プログラムに入らなかった作品がいかに多いか。枠が限られているから仕方ないとはいえ、「じゃあいっそのこと”映画祭番外編”としてオンラインで配信しちゃいえばいいのに」なんて、素人考えながらも思っていました。それだけに今回は、待ちに待った・・・と、思わず感慨深くなってしまうような企画です。

 本映画祭の作品がどのような経緯で選定されたのかはもちろん知りませんけれども、映画配信後進国と呼ばれ続けてきた日本において、インターネットを活用した映画ビジネスの萌芽をここ最近になってようやく感じられるようになってきたのは嬉しい限り。映画評論家の町山智浩氏がセレクトしたドキュメンタリー映画ばかりの”未公開映画祭”(1月25日まで配信中)、そしてこの”マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル”に続くように、劇場公開が見込めない作品でも日本の映画ファンに届くようになる時代は確実に近づいています。

 もちろん映画は映画館で見てもらうのがベストなのでしょう。ただ、VODという、手軽に気軽に映画にアクセスしやすい環境を設け、それで「あっ、映画って面白いじゃん」と感じる人がひとりでも多く増え、実際の映画館へ行くようになったらこんな素敵なことはない。オンライン映画祭で多くの利用者から高い評価を受けた映画が配給会社の目に止まり、そのまま劇場公開に至る――という例もひょっとしたらこれから出てくるかもしれません。いまやミニシアター系映画がヒットするためにはクチコミが大きな要因となりますからね、少なくとも現実的でない話ではないと思います。可能な限りリスクを減らし、そしてヒットする確率を上げるため、劇場公開にこぎ着けるまでの準備段階としての役割をオンライン映画祭が担えたらこれはまた面白いだろうなぁ、と感じます。

 2010年、東宝は歴代最高の興行収入を記録しましたが、その一方でミニシアター不況は相変わらずで、周知のとおり1月に恵比寿ガーデンシネマが閉館し、2月にシネセゾン渋谷が閉館。多様な映画を見られる環境は確実に失われつつあります。もはやインターネットに活路を見出すしかないのかも。



 1984年生まれ。いまでこそ映画ファンだと言えますが、地元にはそもそも映画館というものが存在しなかったため、映画を見るという習慣がなく、上京するまでは映画とはほとんど無縁な生活を送っていました。20歳の頃、池袋の映画館で『天井桟敷の人々』(1945年、フランス映画)のリヴァイバル上映を見たのがきっかけで映画に興味を持つようになる。何かのスイッチが入ったのでしょう、『第三の男』『お熱いのがお好き』『カサブランカ』『アパートの鍵貸します』『勝手にしやがれ』などの代表的クラシック映画をDVDで貪るように見る日々。暇に飽かせて1日2本、3本見ることもありました。もし自分に映画の”素養”があるとするならば、間違いなくその時期に培われたものだと思います。

 次第にDVDで見るよりも劇場で見る回数が大きくなり、いまでは完全に逆転、直近の3年間では映画館にて約550本の作品を見ました。でもやっぱり、アウトプットもちゃんとしたいよねぇ、ということで、重い腰をあげてようやくブログを立ち上げました。鑑賞した映画についての率直な思いを書き留める、備忘録的なブログとなる予定です。


 お付き合い頂ければ幸いです。







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